看護師として仕事をする上で特に重要となるのが患者とのコミュニケーションです。
一口にコミュニケーションと言っても、ただ話をすれば良いというわけではありません。話し方や言葉の選び方など注意すべき点はたくさんあります。
患者とのコミュニケーションで気を付けるべきポイントの一つが声のトーンです。同じ会話でも明るく大きな声と暗い低めの声では、相手に伝わる印象が大きく変わります。
入院している患者は大半が病気や怪我によって気持ちが落ち込んでいるので、できる限り明るく接するようにしなくてはいけません。ただし、おむつ交換など排泄に関わる用件を明るい口調で話してしまうと羞恥心を抱かせてしまうこともあるので注意しましょう。
目元を意識した会話も大事なポイントの一つです。人間は動物と違って、言葉と顔の表情を組み合わせて相手に自分の感情を伝えることができます。しかし、病院での勤務は衛生上の観点からマスクを着用しているケースも多いため、患者は表情から気持ちを読み取ることができません。
そこで有効となるのが目による伝達です。笑顔で対応しても目が笑っていなければ無理をしている印象を与えてしまいます。逆に目元を意識して笑顔を作るようにすれば、たとえマスクで顔が隠れていても相手に気持ちを伝えることは可能です。日常生活でマスクを付けていない時でも目で笑うように習慣づけておくことが大切になります。また、マスクをしている時は声がこもって聞き取りづらくなるのでハッキリと喋ることも忘れてはいけません。