上手にコミュニケーションを図ろう

医療接遇で気をつけること

医療においての接遇というのは、いわゆるホテルやレストランなどで見られる接遇とは違います。確かに、丁寧な言葉遣いや礼儀作法は必要ですが、患者が求めているものは別のところにあるのです。

病院を訪れる患者や家族は、様々な不安を抱えています。また、体が思うように動かないことで、苛立ちを感じている場合もあるでしょう。
医療接遇で気をつけることは、こうした不安や苛立ちに対して、どのように寄り添っていくかということです。

患者は、医療従事者の態度や言葉にとても敏感に反応します。
たとえば、挨拶をするときに、患者の顔をしっかり見ていなかったり、質問されても素っ気ない態度をとっては、患者はますます不安になってしまいます。
医療接遇というのは、どれだけ患者の気持ちに寄り添えるかということなのです。

看護のときには、患者を安心させるための言葉や態度を意識することが大切です。患者は、医師や看護師の言葉や態度にとても敏感です。些細な言動が、患者を安心させることもあれば、不安に思わせる場合もあります。
たとえば、患者が不安に感じていることや、抱えている悩みを吐き出しやすいように積極的に声をかけることもときには必要です。患者のなかには、不安感を感じていても、どうすればいいのかわからず、周囲に対してきつい態度に出る人もいるでしょう。

医療接遇で気をつけることは、患者が何を言いたいのか、どんな言葉をかけてほしいのか日頃から意識して接することです。